国と青森県は、弾道ミサイルが発射されて日本に飛来する可能性があると想定した住民の避難訓練を5月10日につがる市で実施すると発表しました。県内での訓練は2017年以来6年ぶりです。
弾道ミサイルの発射を想定した避難訓練は国が全国の自治体と共同で2017年から実施しています。県内では2017年10月に深浦町で初めて行われ、住民約850人が参加しました。国と共同での避難訓練は県内では6年ぶりとなり、県によりますと今回は5月10日につがる市で実施され、防災行政無線でミサイルに関する情報伝達をしながら住民が近くの建物や地下へ避難する予定です。
※県防災危機管理課 佐藤 広之課長
「(ミサイル発射に)またかと慣れてしまって避難行動に移さない、そういったことが一番心配ですから、避難行動を取ることが大事だということを今回の訓練を通じて(住民に)気がついていただきたい」
訓練は特定の国からのミサイル発射を想定していませんが、近年は北朝鮮のミサイル発射が相次ぎ、2022年は過去最多の37回発射されました。4月13日にも1発発射され、北海道周辺に落下の可能性があるとしてJアラートが発表されましたが、その後情報は訂正されました。国は今年度、つがる市を皮切りに弾道ミサイルを想定した訓練を全国の36市町村で計画しています。