ユネスコの無形文化遺産に登録されている青森県八戸市の三社大祭の継承や保存のため、八戸市は市内の小学校跡地に山車の制作や展示するための施設を6億円あまりをかけて整備することを明らかにしました。

これは23日の定例会見で八戸市の熊谷雄一市長が明らかにしました。八戸市によりますと施設が整備されるのは、中心街に近い旧柏崎小学校の跡地で、山車の展示や制作する施設を6棟、倉庫兼休憩施設6棟を建設するとしています。近年、市内では住宅街で山車を制作する場所を確保することが難しくなっていることや伝統あるまつりの継承や保存のために整備すること決めました。

※熊谷雄一 八戸市長
「八戸三社大祭の保存と伝承、地域コミュニティの保持、中心市街地の賑わい創出を図るため、今後とも議会や関係機関のご支援、ご協力を賜わりながら…当広場の整備に取り組んでまいります」

関連する予算は内閣府のデジタル田園都市国家構想交付金を活用するとしていて施設を訪れた人がスマートフォンなどで動画を見ながら街を巡ることができるような取り組みを展開も検討しています。施設は2023年度中にも完成する予定で、隣接する広場も含めて2026年度に整備を完了させ、三社大祭の魅力を発信する拠点としたい考えです。