青森市の「浅虫温泉」で旅館やホテルを経営する3つの会社が官民で設立されたファンドに株式を無償譲渡し、事業の再生支援を受けることが決まりました。
再生支援が決まったのは、浅虫温泉で南部屋(なんぶや)・海扇閣(かいせんかく)を運営する「南部屋旅館」、「ホテル秋田屋(あきたや)」、椿館(つばきかん)と宿屋つばきを運営する「椿館」の3社です。
官民ファンドの「地域経済活性化支援機構」が9日青森市で記者会見を開いて、支援決定を発表しました。
※地域経済活性化支援機構 珍部信輔常務「我々の再生支援という手続きと人的な支援を行うことによって、戦略的な設備投資も実行することができるようになりますので、改めて浅虫温泉自体の魅力を高めていきたい」
支援に至った背景は、新型コロナによる業績の悪化や過去の過大な設備投資などによる借入金の返済という財政基盤の弱さです。再生に向けて3社は、株式を無償譲渡し、合わせて9億5000万円の融資を機構から受けるとともに、経営を支援する人材が派遣されます。また、機構と金融機関、3社のほか、支援先以外の浅虫温泉の2社も携わり、温泉全体の課題解決を図る観光地経営会社=DMCを6月1日に設立して、温泉街全体の活性化を目指す方針です。












