鋭い動きを見せるのは最年長51歳、最年少は二十歳と幅広い年代の選手が集まる青森県八戸市の社会人フットサルチーム「イタチカ八戸」です。3月11日に開かれる全日本選手権に初めて出場します。チーム名に込められた熱い思いで勝利を目指します。
※練習に集まる選手「お疲れさまです」
八戸市のフットサルコートに1人、また1人と選手たちが集まってきました。全員が八戸市に住む地域密着の社会人フットサルチームイタチカ八戸。反対から読んでみると…「カチタイ」。勝利を強く望む思いがチーム名に込められています。選手の年齢層は広く、成人式を終えたばかりの二十歳の選手もいれば、山内元一(やまうち・もとかず)選手は最年長の51歳です。
※山内元一 選手
「お父さんお母さんよりも私は年上なので。満身創痍ですけど痛いとかいっていられないのでしっかり仕上げたい」
2022年12月に東北大会を制して初めて全国への切符を獲得。フットサル国内最高峰=Fリーグのチームとあたる3月11日からの大会を前に練習にも熱がこもります。
※山野内智大 主将
「楽しみで仕方ない。トップリーグのチームとやるので余計楽しみ。全力出して1試合1試合勝ちに行く気持ちでやりたいと思う」
年齢も仕事も境遇も異なる19人の選手たち。海上自衛隊員に会社の社長、そして薬剤師や学校の先生まで。全員が仕事を続けながら大好きなフットサルに打ち込んでいます。ゴールを守るゴレイロの佐々木秀樹(ささき・しゅうき)選手は学童保育をする施設で働いています。
※子どもを校門で出迎える佐々木選手「あー!おかえりー」
子どもたちが学校の授業を終えると車で迎えに行きます。
※佐々木秀樹 選手
「それぞれ仕事だったり家庭だったりがあって支えてくれている周りの人たちや家族の理解があってやらせてもらっている」
施設では元気いっぱいの子どもたちからひっぱりだこ。一緒に遊んだり、勉強を見たりして過ごしています。
※佐々木秀樹 選手
「いつも遊んでいる子どもたちから力をもらうというか、そこが一番うれしい。モチベーションになっている」
周りの支えを感じるからこそ、チームはフットサルだけではなくさまざまな活動に力を注いでいます。次世代を育てるジュニアスクールに加え、食品や日用品を無償で提供する社会貢献活動を展開しています。
※山野内智大 主将
「たくさんの人が応援してくれるのでそういった意味ではどういう形で恩を返せるかというところで地域貢献が大事になってくる」
ホーム戦では1000人近い観客が集まるなどまさに地域密着型のチーム。2007年の結成から16年目でつかんだ夢舞台です。

※山内元一 選手
「とにかく『がんばれ』しか言われない。家族全員がサポートしてくれているので。来れないとは思いますが精一杯がんばります」
※佐々木秀樹 選手
「キーパーなのでみんなでチームで守れるように後ろから支えていきます」

地域や家族への感謝を胸に日本一を目指します。
※イタチカ八戸「全国大会がんばるぞ!オー!」
全日本選手権は静岡などで行われ、イタチカ八戸の初戦は11日、Fリーグのバサジィ大分と対戦します。















