北海道・知床半島沖で起きた観光船の事故を受け、八戸市で小型遊覧船を対象にした安全指導が行われ、運航規程の遵守が強く呼びかけられました。
八戸海上保安部と東北運輸局八戸海事事務所が合同で安全指導を行ったのは、八戸港を遊覧する定員50人の屋形船、「新井田丸」です。4月23日に北海道の知床半島沖で消息を絶った定員65人の観光船の事故では、悪天候になる可能性がある中、出港したことや、故障した機材を修理せずに使用していたなど、事業者の安全管理体制が焦点となっていて、きょうは運航規程の遵守が強く呼びかけられました。
※海上保安部
「運航管理規定に定める事項の徹底と、荒天下における運航中止の徹底をお願い致します」
また救命胴衣の整備状況のほか、操舵室内では緊急時の体制図などの点検が行われ、いずれも不備はなかったということです。
※ブルーカンパニー 副嶋勝雄社長
「特に天候ですね、風が一番影響しますので、風がとにかく規定をオーバーしたら絶対に出ない、これを徹底して守っていきたい。人命を大事に一番に考えてやっていきたいと思います」
国土交通省は28日付で小型船舶を使った旅客輸送の安全対策を検討する委員会の設置を発表し、法的規制のあり方も含め検討するとしています。