サッカーJ3・ヴァンラーレ八戸をJ2昇格に導いた石崎信弘監督が退任し、来シーズン松本山雅の監督に就任することを双方のクラブが発表しました。退任発表前に取材に応じた石崎監督はJ2の舞台で戦う上で「選手層を増やしていかないといけない」と話していました。
今シーズン最終戦で沖縄の空を舞った石崎信弘監督。クラブ初のJ2昇格を決めた指揮官にとっても昇格の喜びは格別でした。
※ヴァンラーレ八戸をJ2昇格に導いた石崎信弘 監督
「正直ホッとしたというところですね。最終戦までもつれこんでしまったのはわからないですけれど、昇格できたというところで、うれしいというよりもホッとした。3回あげてもらったんですけれど落とすなよと、それだけは祈ってました」
Jリーグ最多858試合で指揮した67歳の名伯楽はハードワークを土台とした堅守を掲げます。30年前、当時のNEC山形で指導者生活を始めてから一貫してぶれない哲学でリーグ期間中も午前・午後の2部練習を行い、選手たちを鍛え上げました。
※石崎信弘監督
「一番最初の山形のベースというのは変わっていないですね。反対に昔の方がもっときつかった。今の選手はまだまだだな。きついきついっていうけれど、いや昔の方がもっとキツかったぞと」
今シーズンは家庭の事情で8月末以降、チームに帯同できない場面もありました。
そして、クラブは6日、石崎監督の退任を発表しました。石崎監督は“昇格請負人”としてJリーグで4度の昇格を経験した一方、降格や解任も味わっています。
来シーズンJ2で戦うヴァンラーレへ 厳しくも愛のあるメッセージを残していました。
※石崎信弘監督
「選手層を増やしていかないといけない。90分でメンバーチェンジは5人できる。その5人が入ったことによってさらに強化される。メンバーチェンジで良くなっていく風になっていかなければいけない。そのためにも先発11人だけじゃなしにサブに入ってくる人がどれだけ上にいる選手たちを押し上げていくかというところ。」
石崎監督が残した勝利の哲学を、ヴァンラーレ八戸は新体制でも追求していきます。












