2023年に発生した全国で500人を超す集団食中毒を巡り、青森県八戸市の弁当製造会社「吉田屋」が、茶飯などの製造を委託した会社に6億7000万円あまりの損害賠償を求める訴訟を起こしていたことがわかりました。
八戸市の吉田屋は、食中毒が発生した駅弁の茶飯などの製造を委託した岩手県滝沢市の「ダイワフーズ」に対して、6億7000万円あまりの損害賠償を求める訴訟を12月16日付で青森地裁八戸支部に起こしました。
この食中毒では、茶飯などから黄色ブドウ球菌が確認され、全国29の都道府県で554人の患者がでています。
訴状によりますと、吉田屋側は菌が付着したのは納品される前の可能性が高いことに加え、菌が増殖した主な原因は、茶飯などの冷却温度をダイワフーズが守らなかったことにある可能性が高いと主張しています。
そのうえで、吉田屋の落ち度は否定できないとしながらも過失は重大として、損害のうち約7割を賠償する責任があるとしています。
今回の提訴について、ダイワフーズの代理人弁護士は「会社関係者と協議して今後の対応を決めていく」とコメントしています。
第1回弁論は、青森地裁八戸支部で12月3日に開かれます。












