クマ被害への対策です。
市街地に出没した場合に自治体の判断で可能となる「緊急銃猟」について、青森県が11月25日に市町村にマニュアル案を提供すると明らかにしました。
連日目撃される「クマ」。
県内での出没件数は過去最多の2461件、人的被害は9件に上っています。
対策の1つとして挙がっているのが、市街地などの人の生活圏にクマが出没した場合に自治体の判断で銃器を使って捕獲ができる「緊急銃猟」です。
ただ、緊急銃猟を実施する際には、住人の避難や通行規制など安全の確保が必要で、県内で34市町村がマニュアルの策定を目指すなか、実際にあるのは平川市や弘前市に限られています。
こうした現状を受けて宮下宗一郎 知事は、県内の市町村が同じ水準で対応できるようにするため、マニュアル案を11月25日に市町村に提供すると明らかにしました。
また、狩猟免許をもつ専門知識のある自治体職員を育成する制度の導入も検討しています。
青森県 宮下宗一郎 知事
「(キノコ採りのシーズンで)山に入る方が多いと思うが、くれぐれも1人で入らないように、自分だけは大丈夫と思わないようにしていただきたい」
一方、むつ市ではクマを引き寄せる樹木を伐採する際の補助金の交付をはじめました。
補助額は、伐採や処分を担う業者への委託料として1本あたり最大で3万円で、3本まで申請が可能です。
むつ市 山本知也 市長
「放任・放置されている木については、クマを寄せる原因物になりますので、除去に向かって取り組んでいきたい」
クマの被害を減らすために、自治体も従来にない取り組みで対応しています。












