4日にクマが侵入した青森県の「西目屋村役場」では、正面玄関の自動ドアの開け閉めを手動に切り替える対応をとっていますが、新たな対策として、タッチ式で開閉する自動ドアの導入を検討しています。

ドアにぶつかる大きな音とともに建物に入ってきた体長50cmほどの「子グマ」。

西目屋村役場に4日に現われたクマは、正面玄関入り口の2つの自動ドアを突破して侵入しました。そのため、村役場では対策として自動ドアの開け閉めを手動に切り替える対応をとっています。

役場を訪れた人
「自動ドアになっいてないの?」

役場を訪れた人
「驚いた」

役場を訪れた人
「自分自身をまず守る対策をみんながすることが必要ではないか」

村では、新たにタッチ式で開閉する自動ドアの導入を検討するなど対策を強化します。

一方で村では今年度、73頭のクマが捕獲されていて、すでにこれまでの最多だった2023年度の総数を超えるほどクマの出没が相次いでいて、職員の対応にも限界があります。そのため、村役場近くの特別養護老人ホームでは、独自の対策が取られています。

特別養護老人ホーム 白神荘 桜庭寿人 園長
「内側の自動ドアも手動でけさから対応させていただいています」

施設では、10月からクマ除けのスプレーや鈴などを常備しているほか、職員がごみを捨てるときなどの外に出る際に携帯するようにしています。

特別養護老人ホーム 白神荘 桜庭寿人 園長
「出会い頭でのクマとの衝突を避けながら、できる限り職員複数名で対応して、この危機を乗り切っていけたらなと思う」

人口1170人の小さな村が相次ぐクマの出没に頭を悩ませています。