特殊詐欺で、青森県内に住む女性が約5400万円をだまし取られる被害にあいました。県内で2025年に確認されている被害総額は、約4億6000万円にのぼり、過去最高を更新しました。

特殊詐欺の被害にあったのは、県内に住む70代の女性です。

警察によりますと、女性は9月10日、自宅の固定電話で仙台地方検察庁と高等検察庁の職員を名乗る男から、麻薬事件の捜査で犯人の売り上げが女性の口座に入っていることがわかったなどと告げられました。

このため女性は、新たに開設した銀行口座へ資産を移しましたが、男と連絡が取れなくなり、約5400万円をだまし取られているのに気が付きました。

女性は、犯人とスマートフォンで画面を共有しながら口座を開設したため、男たちはパスワードを把握していたということです。

県警によりますと、今回の被害額を含めると県内で2025年に確認されている特殊詐欺の被害総額は約4億6000万円にのぼり、これまでの最高だった2014年を上回り、過去最高を更新しました。