22日午後、青森県十和田市にある県立三本木農業恵拓高校で、馬術部の女子生徒が顔から血を流して倒れているのが見つかりました。生徒は、馬に顔を蹴られたとみられています。
22日午後3時過ぎ、十和田市の県立三本木農業恵拓高校で馬術部の1年生の女子生徒が部活動の最中に芝生の上で倒れているのを顧問の教諭が見つけました。
※三本木農業恵拓高校 中村豊校長
「馬がこの中(馬場)を自由に走り回っているのを(顧問の教諭が)発見して『あれ?どうしたかな?』と来たら倒れていた。指導としては、危険な場合には(手綱を)離して安全な場所に退避するようにしている。」
生徒は、オスのサラブレッド1頭の手綱を引いて馬場を歩いていたところ、顔を蹴られたとみられています。
※中村校長
「馬にも気性があるでしょうが、そのタイミングで環境がどうだったか。驚いたのか、ちょっと予想ができないです。」
学校によりますと、生徒は顔から血を流してドクターヘリで病院に運ばれて入院しましたが、意識があって会話もでき、命に別状はないということです。
当時、馬場には、けがをした生徒ともう1人生徒がいて、それぞれ1頭ずつ手綱を引いて馬を歩かせていました。
教諭は、2人の様子を確認したあと、近くにある施設の窓を閉めに行き、現場を離れていました。
※中村校長
「危険な場面は、生徒同士が声を掛けあったり、複数名で確認するなど、より安全な体制を確保できるように進めていく。」
警察は、事件と事故の両面で捜査しています。この学校では、2021年12月に牛舎で実習中だった男子生徒が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、外部の有識者で組織する事故調査委員会が原因を検証し、現在、再発防止策をとりまとめています。