人生を変えた出会い 照明デザイナーという仕事

長根寛さん
「2年生に上がったときに、照明デザイナーの落合努さんという方が非常勤講師で来られたんです。当時、落合先生が『照明デザイナーというのはまだ日本にすごく少なくてこれからの分野だよ』というふうに言ってくれたので、そこで照明に興味を持って、卒業制作など照明に絞ってやっていきました」

落合先生の影響で、照明デザイナーの道を目指し株式会社イワイに就職。
デザインの勉強がそこで生かされた。


長根寛さん
「僕が設計デザインの学校出身だっていうことで、デザイン営業という形で建築設計事務所とかインテリアデザイン事務所とか…そういう所への営業が多かったです」

デザイン営業という営業職で自分の得意分野を発揮できたのは、会社の環境と先輩の助言のおかげだという。
長根寛さん
「どうやって作るかという知識がまだまだわかってないので、イメージの絵はできても、具体的に『長根くんこれはもたないね』とか『これはこうしなきゃ駄目だね』という形で助言をもらいました。会社の先輩たちがいてこそ実現できたということですね」
仕事で知り合った人たちと展示会を開いたつながりで、人の輪を広げ、独立。1995年「東京デザインパーティー」を設立した。


仕事のほとんどが空間デザインになり、手仕事としての照明デザインをやりたくなっていた頃、長根さんに転機となる仕事の依頼が舞い降りる。















