負債総額は8億円を超す見通しです。
青森県むつ市で、スーパーマーケット2店舗を展開する「ファミリーマートさとう」が3日付けで事業を停止し、破産手続き開始の申し立てを行うと発表しました。
むつ市海老川町にある「ファミリーマートさとう本店」では、3日付けで事業を停止することを記載した紙が貼られていました。
店は昨日2日まで通常通り営業していて、店を訪れた人が突然の発表に驚いていました。
市民は
「きのうまで普通にやっていたとお店に来た人が言っていた。がっかりだね…」
「ここは魚をさばいてくれたり、お造りをしてくれたり、頼めばしてくれたから、すごくよかったんですけれども…。びっくりしました」
東京商工リサーチなどによりますと、「ファミリーマートさとう」は1970年に創業していて、ピークの2012年には、むつ市に加えて大間町と七戸町であわせて4店舗を展開し、32億円を超える売り上げを計上していました。
その後、競合店の出店などで経営は厳しくなり、2024年3月期の決算では債務超過に転落しました。
店舗をむつ市内の2店舗に絞るなどしましたが、資金繰りが限界に達したということです。
従業員は、2024年9月時点で約140人いましたが、全員解雇されていて、むつ市の山本知也市長は、再就職支援を県などと協議する考えを示しました。
むつ市 山本知也 市長
「自分自身も衝撃を受けていて、他のスーパーも地元にはあるので、雇用を次のところに受け入れてもらったりというところを、早急に国・県とともに協議していきたい」
負債総額は、約8億8000万円に上る見通しです。