トラック運転手の時間外労働の規制が強化されてから1年。
輸送量の低下が懸念されるいわゆる“2024年問題”について、運送業者や荷主側の団体などが現状と課題を共有しました。
物流の“2024年問題”では、2024年4月から適用されたトラック運転手の時間外労働の規制強化で輸送量の低下が懸念されています。
青森市で開かれた協議会では、荷主側のJA全農あおもりがリンゴの輸送に「パレット」という台の利用を増やしたことによって、積み降ろしの時間を約3時間削減し、トラック運転手の拘束時間を短縮できたことを紹介しました。
一方で、JAや市場の職員の負担が増え、人手不足となっている課題も上がりました。
東北運輸局 原子雅重 青森運輸支局長
「パレット化だけでは問題が解決しないことがよく分かった。そうした課題を踏まえて、今年1年また新たな対策を進めたい」
県トラック協会が2024年11月~12月に行ったアンケートでは、25%の運送業者が2024年4月以前に比べて「輸送可能量は減少している」と回答しています。