雪どけが一気に進む青森県内。
“災害級の豪雪”となった津軽地方のリンゴ園では、徐々に被害が明らかになっています。園地の2割程度に被害が及んだ農家は「心が折れる人も中にはいるかもしれない」と話し、行政に支援を求めました。
黒石市浅瀬石地区にある木村篤志さんのリンゴ園。
従業員たちは、枝のせん定とともに幹割れの修繕作業に取り組んでいます。
修繕作業の様子
「こんな感じで助けられるものは助けて、重機使ってやるところは重機使うようにして…」
この冬の“豪雪”で、枝折れや幹割れの被害が懸念されていて、木村さんは5ヘクタールある園地に融雪剤などをまいて対策しましたが、少なくとも2割程度のリンゴの木に被害が及んでいるといいます。
なかでも、「王林」や「トキ」などの黄色品種は木が弱く、収量に大きく影響するとみています。
AT farm 木村りんご園 木村篤志 代表
「結局、樹勢が落ちてるとかリンゴが肥大しないとか、そういうことも考えられなくもないので、減収率とかはその後の話になるでしょうね」
2023年の猛暑や、2025年の大雪などリンゴ農家の苦境は続いていて、気力向上につながる支援を求めています。
AT farm 木村りんご園 木村篤志 代表
「(今回の大雪で)心が折れる人も中にはいるかもしれないので、そういう人たちに金銭的な補助や援助をしていただけたら助かるのではないでしょうか。農家の心が折れないようにしないといけない」
黒石市では、今後リンゴ園の調査を進め、雪害に対する金銭的な補助を検討していくとしています。