青森県の八甲田山中で、雪の中に貯蔵した「雪室リンゴ」の掘り出し作業が行われました。もぎたてのように、みずみずしいリンゴは県内外に出荷される予定です。

「雪室リンゴ」の掘り出し作業が行われたのは、標高約700mの黒石市沖揚平地区です。

雪国の伝統的な貯蔵方法を、消費者に知って味わってもらおうと、農作物の生産や販売を行う「日本農業」が、初めて取り組みました。

室の周りは、今なお5mを超える積雪があり、24日は油圧ショベルで雪を崩したあと、スコップを使って3人がかりでリンゴの入った木箱を掘り出しました。

貯蔵していたのは「サンふじ」約4トンで、雪室の中の低い温度と高い湿度によってもぎたてのようにみずみずしく、甘さが際立っています。

日本農業 松本康平 執行役員
「食べると果汁が滴り落ちる感じで、ものすごくおいしいです。すごくみずみずしいので、そういう感動とか、地域のこだわりを消費者に伝えて喜んでもらいたい」

掘り起こしたリンゴは、新ブランド「雪乃果」として県内のほか、関西や九州地方にも出荷されます。