数年に一度の最強・最長と言われる寒波によって、青森県深浦町の千畳敷海岸では「氷のカーテン」が姿を見せました。

深浦町の千畳敷海岸は、多くの観光客が訪れる日本海側の観光名所です。

2月に入ってから数年に一度の最強・最長と言われる寒波の到来でぐっと冷え込み、海は大荒れの状況となっています。

こうした中、JR五能線の千畳敷駅近くの岩には「氷のカーテン」が出現しました。

「氷のカーテン」は、岩肌から染み出した水が、日本海から吹き付ける冷たい風で凍り付いたもので、高さ20m、幅100mに渡ります。

いつもの年であれば1月中旬に見ごろを迎え、1か月ほどで姿を消す冬の風物詩も、今シーズンは1月下旬に比較的暖かい日が続き、成長が遅く、小さなつららが見られる程度でした。

ただ、寒波の影響で氷の厚さや大きさが一気に増して、今シーズン最大の「氷のカーテン」が姿を見せました。

深浦町観光課 川幡哲志さん
「今年の『氷のカーテン』は、暖気と寒気の影響で『できてはとける』を繰り返している状態です。そのなかでも、今の状態が一番大きくできている所なのかなと思っている。(今週)土曜、日曜に寒さも落ち着くので、見頃はまだ続くものと思っている」

訪れた人たちは写真を撮るなどして、冬の寒さが作り出した“自然の造形美”を楽しんでいました。

深浦町の「氷のカーテン」は、来週まで楽しめそうです。