青森県東北町では、旧小正月に毎年五穀豊穣を祈願する「雪中田植え」を行なっています。7日は、参加した子どもたちが地元の伝統行事を楽しみました。
旧小正月の東北町の伝統行事「雪中田植え」は、80年ほど前の昭和20年代まで東北町の各地区で盛んに行われていました。
町の人たちは、伝統を後世に受け継ごうと1995年から子どもたちに体験してもらう取り組みを行っています。
7日は上北小学校の3年生と、上野保育園の子どもたちが雪の上に形作った田んぼに、苗に見立てた藁をさしたあと、「ホガホガ」のかけ声に合わせて『米ぬか』をまいて回り、五穀豊穣を祈願しました。
児童は
「『ホガホガ』と(米ぬかを)撒くところが楽しかったです」
児童は
「稲を植えるときが楽しかったです。稲がちゃんと育つようにという思いを持って、かけ声をしました」
そのあと、山の神さまの使いとしてあがめられていた「カラス」をもてなすために餅をまいて、無病息災も祈願しました。
子どもたちは寒さに負けずに、元気よく大きな声で掛け声を繰り返し、地域の伝統行事を楽しんでいました。