9日からの雨で被害が大きい青森県鰺ケ沢町で、町民が今何に困っていて、何を不安に思っているのか。現場から中継でお伝えします。
※小野寺紀帆キャスター
JR鰺ケ沢駅すぐ近くにあります商店街にきています。9日の大雨の影響で、この地区一帯は膝上ぐらいの高さまで浸水しました。そして今、歩道の半分ほどが埋まるぐらいほど、水に浸かったもの(災害ごみ)で溢れています。
ここ、鰺ケ沢町舞戸地区で今困っていることの一つが停電です。5件の建物のうち2件は現在も停電が続いていまして、3件は一時間ほど前に停電が解消したということなんです。停電の原因は漏電の可能性が高いということで、電気が使えない中での復旧作業は大きな負担となっています。
他のお店は住宅では電気が使えるということなんですけども、復旧作業は道半ば、いつ片付けが終わるのか見通しがつかないのが現状です。
こうした中は町民の皆さんが気をつけていることが、屋内の泥水をこのようにバケツに溜めることです。すぐそばには側溝がありまして、大雨で流れ着いてきた砂利や、草があるのが確認できます。このような少し大きめの砂利、それから伸びている草がある状態で、ここにさらに泥水を流してしまうと、側溝からあふれてしまう恐れがあります。
青森県内はこのあと再び雷を伴った激しい雨が降る見込みで、町民は不安を募らせています。
※町民は
「雨がもうずっともう降って欲しくないです。
せっかく出して、今度これを綺麗に洗ってまた使ったりするので、降っちゃうと全然仕事が進まないので。
もう落ち着いてほしいですね。もう気持ちも全然落ち着かないので雨が降ると…」
町民の皆さんは1日も早く安心して暮らせるような鰺ケ沢町に戻るよう願いながら、今夜も不安な夜を過ごすことになりそうです。