2022年1月、アメリカ軍三沢基地(青森県)の消火システムから有害物質が流出した問題で、市民団体『食の安全・監視市民委員会』が2024年1月に行った調査で、近くの湖から国の基準の約15倍の有害物質が検出されたことがわかりました。

有害物質が検出されたのは、三沢市にある湖の五川目堤です。2024年1月に、市民団体『食の安全・監視市民委員会』が三沢市内の水道水や、アメリカ軍三沢基地周辺の河川など6か所から水を採取し、京都大学の原田浩二准教授に水質調査を依頼しました。

その結果、基地の東側に位置する五川目堤の水から、国の基準の約15倍にあたる1リットル当たり746.27ナノグラムの有機フッ素化合物が検出されたということです。

一方、水道水から有害物質は検出されていません。

2022年1月に、アメリカ軍三沢基地から有害物質を含む水が流れ出した事故で、県や三沢市などが基地の西側にある姉沼などの水質調査を行い、有害物質が検出されていましたが、これまで東側は調査されていませんでした。

結果を受けて三沢市は取材に対し「県と協議して今後の対応を検討したい」としています。