
山口県農林総合技術センター 林業技術研究室 田戸裕之 室長
「ここはですね少花粉スギの苗木を植えている所」

萩市のむつみ林木育種園。
スギやヒノキ、マツの種を生産しています。
植えられているのは「少花粉スギ」。
従来の1パーセント以下しか花粉を飛散させないスギで園には15種類、600本あまりの苗木が植えられています。
2015年に栽培が始まり、園でできた種を苗木の生産者に販売しています。
県農林総合技術センター 林業技術研究室 田戸裕之 室長
「なかなか採算性が低いというところで、植え替えがうまく進んでいかないということがあると思う」
少花粉スギに植え替えるには、今ある木を切らなければなりません。
しかし、国産の木材の需要の低迷が長引き、採算が取れないため伐採が進んでいないのが現状です。

そこで新たな対策として期待されているのが「特定母樹」です。
花粉の量は、少花粉スギに比べると多く発生させますが、従来の半分以下に抑えられます。
加えて、成長のスピードは従来の1.5倍。
植え替えが進みやすいことがメリットです。
園内には800本の苗木が植えられていて、この特定母樹と少花粉スギが昨年度県内で販売された種全体の5割を占めるようになりました。
県農林総合技術センター 林業技術研究室 田戸裕之 室長
「特定苗木のような成長が速いものを植栽できるような状況ができれば、保育経費を下げることによって再造林を進めていく、所有者の動機づけになっていければと考えている」
山口県は2038年ごろまでに販売するすべての種を「特定母樹」と「少花粉スギ」に置き換えることを目標にしています。
スピードアップ、といっても2038年は14年後。
成木になるまで特定母樹はおよそ30年、少花粉スギにいたっては40~50年ほどかかるといいます。
息の長い取り組みではありますが「小花粉スギ」と「特定母樹」の普及が私たちを「国民病」から救ってくれることになるのでしょうか?
【花粉症の対策・まとめ】
・外出時に、マスクやメガネ、帽子などを着用。
・花粉がつきにくい服装を。花粉を家に持ち込まない。
・帰宅後すぐに手洗い、ベストは風呂やシャワーに。洗顔も忘れずに。
・洗濯物を外に干さない。
・風向きを考えた窓の明け方。
・症状が軽い時期に薬の服用。
いずれにしても、花粉の飛散が本格化する前の、早めの対策が重要です。














