パリ五輪世界最終予選で3大会連続6度目の出場を決めたバスケットボール女子日本代表が激戦の地・ハンガリーから13日に帰国し、会見に臨んだ。初めて姉妹で同時に代表に選出された馬瓜姉妹の姉・馬瓜エブリン(28、デンソー)は、敗れたハンガリー戦のあとは「生きた心地がしませんでした。ずっと本当にどうしようと思っていました」と心境を語った。妹のステファニー(25)は所属するスペインのチームに戻り、WNBAのキャンプに参加するため帰国しなかった。

午後6時40分頃、成田空港に到着した女子日本代表はそのまま会見会場の千葉県内のホテルに移動。恩塚亨ヘッドコーチ(44)は「東京五輪のあと、勝って当たり前というようなプレッシャーがあったと思います。そのプレッシャーに負けずに彼女たちはすべてをかけてコートに向かって行ってくれました。そういうことの結果、切符をつかみ取ることができたと思って、選手たちを誇りに思っています」と選手を称えた。

第1戦で世界ランク4位のスペインに勝利し、パリ五輪出場へ王手をかけた日本は、第2戦で地元・ハンガリーに敗れ、1勝1敗で崖っぷちに立たされた。ハンガリー戦でわずか1得点だった馬瓜エブリンは「正直ですね、ハンガリー戦のあとから生きた心地がしませんでした。ずっと本当ににどうしようと思っていましたが、ホテルに帰って、妹のステファニーと一人にならないようにしよう」と話し、「一人になると、色々と考えてしまうので妹のステファニーと、どうすれば勝てるのかなど、確認しながら腹をくくった」と敗戦後の状況を語った。

さらに司令塔の宮崎早織(28、ENEOS)からは「お前の吠えが必要だと、お前の吠えがハンガリー戦では足りなかった。と言ってもらえたのでそういう意味では同級生に励まされた」というエピソードで会場を笑わせた。