2022年3月、島根大学医学部(島根県出雲市)が解剖の実習のために提供を受けた50人の献体が、適切な保存処置が行われていなかったことが分かった問題で、外部の調査委員会が報告書をまとめました。

それによりますと、献体の中には、ストレッチャーの上に積み重ねられていたものもあったほか、保存のための冷蔵庫が清掃されず、使用できない状態でもあったということです。

報告を受け、島大医学部では、献体の保管作業を1人の職員が担当していたことが、ずさんな管理につながった要因の一つとして、専属の職員を増やし、複数体制での目視によるチェックを強化するとともに、バーコードでの献体の識別管理などを徹底し、再発防止を図るとしています。