自ら事業を起こして会社を作る「起業」に挑戦しようと行動を始めた14歳の女子中学生が熊本にいます。

あまり知られていない、“ある食品”を広めたいという思いで一念発起。どんな魅力をもつ食品なのでしょうか?

伝統的な発酵飲料『ミキ』

沖縄が「琉球王国」だった、500年以上も前から「神様に供える飲み物」として受け継がれてきた伝統発酵飲料『ミキ』。「御神酒(おみき)」が名前の由来で、基本の原料は米とサツマイモと水だけ。

乳酸菌を多く含む「ミキ」は、今でも沖縄や奄美地方で親しまれている“ソウルドリンク”でもあります。

『ミキ』にハマる中学生

坂田樹和さん「発酵食品、漬物などを幼い頃から食べていて大好きで、お味噌汁も大好きです」

熊本市内の中学校に通う、坂田樹和(じゅな)さん。発酵食品を食べるのも、作るのも夢中になっている彼女は、ディベート部に所属しながら、来年度からは生徒会長の役割も控えている、“大忙し”の中学2年生(14歳)です。

ーー樹和さんをひとことで表すと?
同級生「変人!いっつも破天荒」

担任兼部活の顧問「机の上の勉強も大事で頑張ってほしいんやけど…それ以外のこういう(人との)関わりの中で学んでいく子」

そんな、樹和さんをドハマリさせているのが「ミキ」。

「冷蔵庫にあった。お母さんが作っていて、酸っぱいのが好きでヨーグルトみたいな味しているから、好きになった」

しかも…。

「14歳のうちに会社を設立させたいなと。勉強も役に立つけど、社会的なことをやりたくて」

なんと、知られざる発酵食品「ミキ」で起業をしようというのです。

「(将来は)助産師の仕事を目指していて。産前産後のとても大事な時期に、体にいい食事をお母さんたちにとって欲しくて。こういう日本の発酵食品とかを伝えていきたいっていう思いで」