安倍さんの提案を幹部が無視 派閥で“キックバック” 20年近く継続

藤森祥平キャスター:
盛山大臣の件以外にも、「政治とカネ」の問題が噴出しているのか、国会が13日から大きく動きそうです。13日、たった2問だった自民党内のアンケート結果が国会で公表されます。14日は「政治とカネ」の問題について集中審議が行われますが、星さんの取材で既に新しいことがわかったそうです。

星 氏:
アンケート結果と、いろいろ調査やヒアリングをしてきた部分の概要が少しずつ公表されてくると思います。その中で例えば、党から公表するなと言われた議員でも、やっぱりちょっとまずいなってことで自分の派閥の通帳に記帳しちゃった議員もいて、少しずつ明らかになっています。

キックバックの経緯についても少しずつはっきりしてきました。

2005年、当時は安倍さんが自民党の幹事長代理だったのですが、派閥の中でキックバックがあることに気付いて、安倍さんが幹部に止めた方がいいのではないかと派閥の中で提案していたことも明らかになりました。これは基本的にはほとんど無視されて、そのまま継続していた。つまり、20年間このシステムが継続しているということですね。

藤森キャスター:
安倍さんは幹部に言ったんですよね、誰が止めたんですか。

星 氏:
そのときの幹部は森元総理を含め、一応安倍さんの提案は聞いたんですけど、結局このキックバックはそのまま続いたということですね。

小川キャスター:
そうなると、少なくとも20年前から続いていたということが浮き彫りになってきているわけです。野党からの追及もより強まってきそうですね。

星 氏:
何に使われたのか、脱税の疑いはあるのかどうかということがだんだん焦点になってきますので、この問題は紛糾してくると思います。