デンマークの国防相が、ロシアが3年から5年以内にNATO=北大西洋条約機構の加盟国を攻撃する可能性があり、デンマークは軍事投資を加速させる必要があるとの考えを明らかにしました。

ロイター通信によりますと、デンマークのポールセン国防相は9日に報じられた地元紙とのインタビューで「ロシアの軍備生産能力は驚異的に向上している」と述べ、ロシアが予想以上に早く軍備を増強しているとの認識を示しました。

そして、加盟国への攻撃をNATO全体への攻撃とみなし、反撃などの対応をとるNATOの「集団的自衛権」を規定した条項をふまえ、ロシアが「3年から5年以内に加盟国の連帯を試す可能性は否定できない」と述べました。

ロシアによるNATO加盟国への攻撃の可能性を指摘したもので、ポールセン氏はデンマークへの直接的な脅威はないものの、軍事投資を加速させる必要があると訴えました。