倒壊した建物の共通点は? 「筋交いが少ない」「屋根が重い」
(柳沢アナ)
倒れている建物に、共通点や傾向というのはあるんでしょうか。
(大石アンカーマン)
ありました。基本的には古い木造住宅が中心に倒れていました。細かく見ていくと、まず「屋根が重い」というのが一つ。例えば古い屋根だと、下に土が敷いていて、土の重みと瓦の重みでどうしても重たくなってしまう。今は軽量のものが出ていて土も敷いていないので軽いんですが、昔のものはどうしても重くなります。

そして、補強部材の「筋交いが少ない」。「壁が少なく開口部が多い」。また、柱と柱、柱とはりの「接合部に金物が使われていない」などの家が中心に倒れていたようなんです。
(柳沢アナ)
能登半島の地域の特性も関係あるんでしょうか。

(大石アンカーマン)
今回、名古屋大学の福和伸夫名誉教授と共に被災地を歩いてきました。福和さんは「能登半島は高齢化と過疎化で、家屋の建て替えや耐震改修が進んでいなかったから」と話していました。
珠洲市の耐震化率は51%、輪島市は50%を切り、46.1%なんです。

(柳沢アナ)
耐震化が大切ということはわかりましたが、実際にどうしたらいいのか迷っている方も多いと思います。
(大石アンカーマン)
まずは、年代を見てください。1981年以前に建てた建物は、古い耐震基準で建てた建物なので、耐震性が不十分と言われてます。
そのため、1981年以前に建てた方はぜひ耐震診断をしてください。耐震診断を無料で行っていたり、耐震改修の補助金を出す自治体もあります。お住まいの地域の自治体ホームページなどで確認し、地震が起きる前にしっかりと対策を行いましょう。















