50年近く営業してきた老舗の飲食店が、ステーキチェーンの「やっぱりステーキ」などを運営する企業に経営を引き継ぐため、6日に調印式が行われました。
後継者問題で惜しまれながら閉店する人気店も珍しくない昨今、新たな事業承継のかたちとして注目されています。

那覇市久茂地にあるおでん専門店「おふくろ」は、大将の山川秋久(やまかわ・あきひさ)さんとおかみの正子(まさこ)さん夫婦が浦添市や宜野湾市などを何度か移転しながら、50年近く営業を続けてきた沖縄おでんの専門店です。
山川さん夫婦は体力面の不安などを理由に去年11月に店を閉め、「県事業承継・引継ぎ支援センター」を通じて後継者を探していましたが、このほど、ステーキチェーンの「やっぱりステーキ」などを運営する企業「ディーズプランニング」へ経営を引き継ぐことが決まり、2月6日に調印式が行われました。
おでんおふくろ 山川正子さん
「引き継ぐ方を探していたら、やっぱりステーキさんが手をあげてくださって、沖縄おでんは沖縄文化として残していきたいという気持ちです」
ディーズプランニング 義元大蔵代表
「40年以上の歴史があるので、それをしっかりと受け継ぐこと、引き継ぐことが1番大事で、沖縄に行ったらどこに行ったらいいんだという質問もありますし、それだったらこういうおでん屋さんあるよとか、その一角を担えるようなお店をPRできたらなと思います」

秘伝のだしや総菜のレシピなども引き継いだということで、「おふくろ」は9日にリニューアルオープンの日を迎えます。