厳しい経営が続くJR北上線について6日、沿線の3つの市と町が東北新幹線との乗り換えがしやすくなるダイヤの見直しを要望しました。自治体もさらに利用促進を図る考えです。

要望したのは北上線沿線の地域活性化に取り組む岩手県北上市、岩手県西和賀町、そして秋田県横手市でつくる協議会です。
6日、3つ自治体の市長と町長がJR東日本盛岡支社を訪れ、久保公人支社長に要望書を手渡しました。

(北上横手地域開発促進協議会 会長 髙橋大 横手市長)
「東北新幹線とのアクセスの部分で利便性が向上するよう(要望した)」

北上線では北上駅に到着する列車の一部で東北新幹線の発車までが1分ほどと短かったり、待ち時間がおよそ1時間と長かったりするケースがあるということです。
このため相互に乗り換えがしやすくなるよう北上線のダイヤ改正を行うよう求めました。
JR東日本によりますと北上線の昨年度の赤字額は、北上~ほっとゆだ間が9億2300万円、ほっとゆだ~横手間が5億900万円で、厳しい経営が続いています。

(髙橋横手市長)
「不採算だからといって(北上線を)切り捨てることはないという答えはいただいている」
(八重樫浩文 北上市長)
「交流人口を(沿線で)増やすために、要望するだけではなくわれわれも盛り上げて魅力づくりに取り組まなければならない」
(内記和彦 西和賀町長)
「全国から応援してもらえるような取り組みも必要」

今年11月に全線開通100年の節目を迎える北上線の維持へ。沿線自治体も改めて利用促進へ力を入れる考えです。