■水泳 世界選手権 飛込競技 (日本時間5日、カタール・ドーハ)
親子3代での五輪出場を目指す金戸凜(20・セントラルスポーツ)が、女子高飛込準決勝に出場し、合計271.10点の13位で決勝進出を逃した。上位12人で争う決勝に出場できればパリ五輪代表内定だったが、その道は断たれた。
得意とする2回目の405B(後踏切前宙返り2回半えび型)で精彩を欠いた金戸。3回目、4回目で挽回するも、最終5回目のひねり技5237D(後宙返り1回半3回半ひねり自由形)で得点を伸ばすことができなかった。五輪切符獲得の12位まではわずか2.05点だった。
父方の祖父母が五輪2大会出場(60年ローマ、64年東京)、両親も五輪3大会出場(88年ソウル、92年バルセロナ、96年アトランタ)という飛込一家に生まれた金戸。代表入りが期待された東京五輪は、2019年9月の右肩亜脱臼の影響で叶わず。さらに、2022年には左膝の後十字じん帯断裂と半月板損傷で手術を受けた。飛込界のサラブレッドは重圧や度重なる大怪我を乗り越え、パリ五輪出場を目指していた。
この日は、祖父母と姉・華さんが埼玉県川口市の自宅で見守った。結果を受け、祖父・俊介さんは「全力を尽くしたと思うから、この結果をしっかり受け止めるしかない。また次の機会があれば頑張ってくれると思う」。祖母・久美子さんも「色々な経験を積み重ねて、それが少しずつ成長の段階になれば。彼女は強いからやってくれる」と今後に期待を寄せた。
同じく日本代表として世界選手権に出場している兄・快(23・セントラルスポーツ)は、9日に男子高飛込予選への出場を予定している。














