4日の日曜日、愛媛県松山市内の住宅でガレージを活用したカフェが開かれました。そこでは、地域のお年寄りらが交流を楽しんでいました。
日曜の朝、松山市衣山の住宅街で進んでいたのは「ガレージカフェ」の準備です。
地域のお年寄り同士が気軽に交流しながら、気力と体力の維持・向上を目指せる場所を作ろうと、毎月2回、週末に、住人の前田直子さんが自宅の車庫を開放して催しています。そのきっかけは…。
(前田直子さん)
「ちょうどお隣の方がコロナが1年近く経った頃、たまたま私が車庫を掃除していたら道を降りて来られて、本当に倒れそうに歩いていて『どうしたんですか』と言ったら『コロナ禍で誰とも話さないので寂しくてたまらない』って」
近くのデイサービスの利用を勧めても、気が進まない様子のお隣さん。そこで…。
(前田直子さん)
「『うちの車庫だったらお茶飲みしますか?』と言ったら『それなら行く』と」
おととしの夏、ガレージカフェをオープン。他のお年寄りたちにも声を掛けました。お菓子や飲み物などは参加者が持ち寄り、手作りで温かみがあるガレージカフェは次第に評判となります。
また、お年寄りの支え合い、見守りといった福祉活動の側面からも注目され「地域のお宝」として松山市の社会福祉協議会が開いたイベントでも紹介されました。
(聖カタリナ大学人間健康福祉学部・恒吉和徳教授)
「何がそういった積極的な活動を起こすのですか」
(前田直子さん)
「単なるおせっかいかもしれない(笑)」
1人の女性の「おせっかい」から始まったガレージカフェは、今や毎回、満員御礼です。
(訪れたお年寄り)
「ここにおったら、みんないろいろお家のことから身体のことから分かる。やっぱり楽しい、待ち遠しい」
この日の最高齢は、御年98歳。
(訪れたお年寄り)
「こういう風に寄って情報交換するのは、刺激になるんじゃないですかね」
「その刺激で活力をもらう。ありがたいこと」
コロナ禍がきっかけで誕生した「憩いの場」。めざすは地域コミュニティの新たな拠点です。
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