日本卓球協会は5日、今夏のパリ五輪日本代表候補予定選手を発表した。女子シングルス代表候補には、早田ひな(23・日本生命)と平野美宇(23・木下グループ)。女子団体戦代表候補には、張本美和(15・木下グループ)が選ばれた。男子シングルス代表候補は、張本智和(20・智和企画)と戸上隼輔(22・明治大学)。男子団体戦代表候補には、篠塚大登(20、愛知工業大学)が選ばれた。
会見に出席した女子代表の渡辺武弘監督(62)は「みんな若いし、平野は前回五輪を経験している。協力して金メダルを獲りたい」と話した。
注目された団体戦代表候補選手には張本美和を選出。「団体戦の中で、シングルスもダブルスも活躍できる選手っていうところで一番今回はふさわしいと思って。国際大会をそれぞれの選手たちと一緒に帯同しまして、いろいろな戦いぶりとか上位選手たちの成績とか総合的に見ながら今回は張本美和選手が一番ふさわしい」と選考理由を説明した。選考ポイントランキング3位の伊藤美誠は3大会連続出場を逃した。
馬場美香強化本部長(58)も選考ポイントとして「ダブルスを重要視、さらにその中でシングルスも勝てる選手」を選んだと話した。
「団体戦では対戦国によっていろいろなペアが組める。3人でいろいろ組んでみる」と固定したメンバーでは挑まないことを渡辺監督は語った。
1月の全日本選手権で優勝した早田は、選考ポイントランキングを独走。910.5点の1位となり、代表は確実視されていた。平野は全日本の準々決勝で敗れたものの、536点でポイントランキング2位。男子も全日本決勝で死闘を演じた張本と戸上が選考ポイントでも1位、2位となり順当に選出された。
女子団体戦代表候補に選ばれた張本は、選考ポイントランキングでは4位。3位の伊藤美誠(23・スターツ)を上回っての選出となった。
パリ五輪には最大3人が出場できる。日本は、現在団体出場枠を獲得しておらず、2月16日から韓国の釜山で行われる世界選手権団体戦で8強に進出すれば、団体出場権(3枠=シングルス2枠含む)を得る。世界選手権に出場する選手は、以下の10名。
【女子】
1.早田ひな(23、パリ五輪シングルス選考ポイント1位)
2.平野美宇(23、パリ五輪シングルス選考ポイント2位)
3.伊藤美誠(23、パリ五輪シングルス選考ポイント3位)
4.張本美和(15、パリ五輪シングルス選考ポイント4位)
5.木原美悠(19、木下グループ)*強化本部推薦
【男子】
1.張本智和(20、パリ五輪シングルス選考ポイント1位)
2.戸上隼輔(22、パリ五輪シングルス選考ポイント2位)
3.篠塚大登(20、パリ五輪シングルス選考ポイント3位)
4.田中佑汰(23、パリ五輪シングルス選考ポイント4位)
5.松島輝空(16、木下アカデミー)*強化本部推薦














