はつらつとした動きがあるキャンプ2日目なんですが、もう最終日のような意気込みで臨んでいる選手がいます。

中村健人 選手です。3年目、26歳なんですが、2日も早出練習から始まりまして、ひたすらにバットを振っています。このキャンプにかける意気込み、相当なものがあります。去年は1軍に一度も上がることができませんでした。

中村健人選手の意気込みは、バッティングだけじゃないんです。ひたすらバットを振っているわけなんですが、守備の方でもとにかく試合に出たいんだと、去年のシーズン後半から1塁の守備にも挑戦しまして、2日も1塁守備の “特守” を受けていました。

広島カープ 中村健人 選手
「2か月間取り組んで、このキャンプで何かよくしようというよりは、本当に自分の立場上、バッティングの1球1球がアピールだなと思って入っていますし、この(オフの)2か月で仕上げて、(キャンプの)2月、エンジンかかりきりで行くんだと思って入ったので、いい形で自分の体になじんでいるんじゃないかなとは思います。キャンプとオープン戦という区切りがありますけど、ぼくにはないと思ってるので、ピッチャーの方がバッティング練習で投げてくれる1球とか、紅白戦とか、全部こう、がっついていきたいなと思います」

伊東平 アナウンサー
その中村健人選手が、つい5分ほど前までひたすらにバットを振り込んで、ようやく今、練習を終えたところです。現在、後片づけをしています。

中村健人選手ですが、バッティングフォームがかなり特徴的です。バットのヘッドを大きく回して打っているように見えるんです。ただ、これ、バットの大事な部分、いわゆる “芯” の部分はあまり動いていないということで、大きな動きの中でもしっかりとボールをコンタクトできる、いい感触でバットが振れているということでした。

参考にしているのは、去年、ベイスターズで首位打者を獲得した 宮﨑敏郎 選手だということで、確率の高いバッターからいろんなものを吸収していこうという姿が感じられます。

さらには練習の引き出しもかなり多いんです。軽いバットを両手で持って、交互に打ったりとか、いろんな引き出しを駆使しながら、とにかく、ことしにかける思いというのが伝わってきました。

青山高治 キャスター
中村健人選手、注目ですね。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
わかりやすいリポートでした。(斉藤優汰投手の)筋肉リポートもよかったですけど、こういう意図があってやっているんだって、これぞキャンプリポートっていう感じがしたので。中村選手の決意ぶりも伝わってくるので。

青山高治 キャスター
なんかすごく出番に飢えているという感じが伝わりました。連日の日南キャンプ情報、楽しみにしておいてください。