韓国や中国で豚やイノシシの病気の「アフリカ豚熱」の感染が急速に広がっていることを受け、坂本農林水産大臣は、日本への「侵入リスクがかつてないほど高まっている」として水際対策の強化を呼びかけました。

「アフリカ豚熱」は、国内で近年、感染が見られた「豚熱」とは異なり、ワクチンや有効な治療法が無い、豚やイノシシの伝染病です。

坂本哲志農林水産大臣
「一度侵入を許すと、我が国の畜産業に壊滅的な被害を生じることになるアフリカ豚熱の侵入リスクがかつてないほど高まっています」

坂本農林水産大臣は、韓国の釜山で「アフリカ豚熱」が発生したため、きょう、全国の都道府県あてに最大限の注意喚起を求める通知を出しました。

農林水産省は、韓国の手巻き寿司「キンパ」やお菓子の「月餅」などに紛れて、「アフリカ豚熱」に感染した豚の肉が日本に持ち込まれる可能性があるとして、韓国からの船と航空便に検査を行う家畜防疫官を増員するなど水際対策を強化しています。