去年12月から今年1月にかけて、福島県須賀川市の畑でモモやリンゴの苗木が盗まれる被害が相次いでいます。苗木の成長のために土づくりから進めてきた生産者は、悔しさをにじませています。

関根佑記者「こちらの畑には去年12月、22本のモモの苗木を植えました。しかし今は1本もありません」

まっさらになった畑。ここには、1月中旬まで22本のモモの苗木が植えられていました。

嘉斎果樹園・嘉斎大樹さん「苗木の上部を切られていて、残った部分を根っこごと盗られたという感じ」

須賀川市でモモやナシを栽培する嘉斎大樹さん。去年末にモモの「あかつき」の苗木22本を植えましたが、1月18日に17本、29日に残りの5本を盗まれました。順調に苗木が成長していれば、4年後にはまとまった量のモモが収穫できる予定でしたが、少なくとも1年分の収穫が0になってしまいます。

嘉斎さん「植えるとしたら来年になるが、その分収穫が年単位で違ってくる。そうすると収穫分が100万円くらいは見込んでいたので、それが全部なくなるということ」