■プロ野球 ヤクルト春季キャンプ(1日 沖縄・浦添市)

石川・かほく市出身のヤクルト奥川恭伸(22)が沖縄・浦添市でキャンプイン。能登半島地震からこの日で1か月となり「どこまで影響力があるかわからないですけど、とにかく自分は精一杯投げる姿を届けたい」と想いを語った。

2年ぶりの1軍キャンプでは初日からブルペン入り。ストレートを中心に24球を投げ込み「初めて浦添(1軍)に呼んでもらったときを思い出すというか、その当時の気持ちと似ている」と沖縄の雰囲気を嚙み締めた。ブルペンでは時より数値も気にし「スピードをあまり出しすぎないように、遅すぎないようにやってました。140キロ前後ぐらいでと思ってやっていたので、いいところで投げられていた」と手応えは十分。

プロ2年目の21年には9勝を挙げチームの日本一に貢献。更なる活躍が期待されたが、翌年から右肘痛の影響で開幕直後の1試合の登板に終わり、昨シーズンも1軍登板はなかった。完全復活を目指す今シーズン。「僕が投げられなかった時でも暖かいご声援を石川の皆さんからいただいていたので、すごく元気をもらっていましたし、今度は自分が元気を届けられるように、いいニュースをたくさん石川に届けられるように頑張りたい」と特別な想いを胸に戦う。