能登半島地震の犠牲の実態が少しずつ明らかになってきました。警察の調査で地震による死者の1割以上で原因は「寒さ」だったことがわかりました。
能登半島地震 死因最多は「圧死」

1月30日までに238人の死亡が確認された能登半島地震。
警察が死者のうち、222人の「死因」を調査したところ、倒壊した建物の下敷きになったことなどによる圧死が最多の92人でした。
また、現地で死因の調査を行った医師は、北陸で1月に発生したこの地震のある“特徴”を指摘します。

金沢医科大学 水上創 教授
「何か建物の下敷きに挟まれていたような方の中に、低体温症を起こして亡くなったと判断されるご遺体が一定の数はおられた」
「もう少し暖かい季節であれば…」 犠牲者の1割超“寒さ要因”

救助を待つ間に、寒さで体力を奪われたことなどが原因で亡くなった低体温症や凍死も32人で、全体の14%に上りました。
金沢医科大学の水上教授は、多くの古い建物が一気に倒れたことで捜索活動に時間がかかってしまったといいます。

金沢医科大学 水上創 教授
「(発生から)1、2日は(建物の下で)生きておられたようなご遺体の所見のある方は、お見受けいたしました。もう少し暖かい季節であれば、少し生存期間が延びて、助かった方もおられた可能性は否定はしません」

















