JA全農たまごによりますと、たまごMサイズ1キログラムあたりの卸売価格(東京市場・基準値)は、去年4月に350円と1993年の統計開始以来最高値を記録しました。
その後、価格は下がっていきましたが、今年に入りさらに急激に低下。1月31日時点では1キログラムあたり180円と、およそ半額までに下がっています。

値段が下がった理由は何だったのでしょうか。

マルイ車尾店 岸努 販売マネージャー
「鳥インフルエンザの影響が少なくなってきたこと、外食チェーンが卵を使った料理のメニューを減らしてきたということで、その分が市場に流れて、余裕が出てきたのではないかと考えられています」

鶏卵市場関係者によりますと理由は主に2つです。

1つ目は、鳥インフルエンザにより減っていた卵の全体の供給量が戻りつつあること。

2つ目は、高値が続いていた影響による卵の需要自体の減少です。家庭だけでなく、加工メーカーや飲食店が卵メニューを無くすなどし、卵の消費量が落ち込んだため、市場に卵が余っているというのです。

再び米子市内の洋食店。今は価格が戻ってきたものの、その後は不透明だと言います。

ローリエ 新田文也さん
「業者の人の聞いても、先行きは分からないという返事しか返ってきません。だからといって、削ったり減らしたりというのは難しいですから、料理を作る方はそのままを維持していこうと思っています」

優等生に戻ってきた「卵」。今が絶好の買い時かもしれません。