■世界陸上オレゴン・1日目(日本時間16日・米オレゴン州ユージーン市)

日本時間16日に開幕した世界陸上は、女子1500m(各組6位+7位以下タイム上位6人)の予選が行われ、日本記録保持者の田中希実(22)が4分05秒30のシーズンベストをマーク。予選2組7位と着順で決めることはできなかったがタイムで準決勝に進んだ。

今大会日本人初となる3種目(800m、1500m、5000m)で代表入りしている田中は、10日間で最大8レースを走る可能性がある。超ハードスケジュールの1本目となった1500mは、東京五輪で8位入賞をしている得意種目。まずは幸先よく次へとコマを進めた。

スタート直後から飛び出した田中はリオ五輪、東京五輪金メダルのF.キピエゴン(ケニア)の前を行き400mをトップ通過。「思いのほか前がきつかった」と話すように、中盤「自分がしんどくなった時に自分も休んで他の選手も休ませてしまった」。ラスト1周は6番手で前を追ったが、ゴール手前でかわされ7位だった。

「タイム的にはシーズンベストなので落ち込みはない」と田中。「最後のところで抜かれてしまったができるベストは尽くせた。今日のレースをしっかり自分を見失わずに走れたというのは今後の種目にも生かしていきたいと思います」と次を見据えた。

17日に行われる同種目の準決勝が、田中の今大会2本目のレースとなる。

一方、田中と共に東京五輪に出場した卜部蘭(27)は4分14秒82で予選1組の14位。準決勝進出とはならなかった。