陸上男子短距離の桐生祥秀(28、日本生命)が30日、チェコ・オストラバで行われたWA室内ツアーゴールドの男子60mに出場し、今季初戦を6秒53の室内日本新記録で制した。
チェコに拠点をおく女子やり投の北口榛花(24、JAL)は自身の公式Xで「日本記録!!!!!!チェコのテレビでもめっちゃ連呼してました笑笑笑笑」と投稿。桐生はこの投稿を引用し「ありがとう まだまだ頑張ります」と絵文字付きで応えた。
これまでの日本記録は2019年の川上拓也氏とサニブラウン アブデル ハキーム(24、東レ)の6秒54。今回4年ぶりに、桐生がこの記録を0秒01更新した。
桐生は2013年(洛南高3年)に100mで日本歴代2位(当時)となる10秒01をマーク。その後、東洋大4年時(2017年)に9秒98(追い風1.8メートル)の日本新記録(当時)を樹立し、日本人で初めて9秒台の壁を超えた。
2022年6月の日本選手権後からは約9か月間休養。国内復帰戦となった2023年4月の東京スプリングチャレンジは200mに出場し優勝で飾った。6月の日本選手権は怪我で欠場し、4度目の世界陸上代表はならなかったが、10月のアジア大会は4×100mで銀メダル獲得に貢献した。
■桐生祥秀
1995年12月15日生まれ、滋賀県出身。洛南高(京都)~東洋大学~日本生命。
東洋大4年時に100mで9秒98の日本記録(当時)。16年リオ五輪男子4×100m銀メダル。世界陸上ロンドン(17年)、ドーハ(19年)で4×100m銅メダル。