俳優の安蘭けいさん、咲妃みゆさん、シルビア・グラブさん、田代万里生さん、濱田めぐみさん、森公美子さんらが、ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」のカナダ大使館で行われた製作発表記者会見に登場し、公演への意気込みを語りました。

ミュージカル「カム フロム アウェイ」製作発表記者会見




本作は、2001年9月11日の同時多発テロの裏で、カナダにある小さな町・ニューファンドランドで起きた心温まる奇跡の実話を基に、12人の出演者が約100人の役を100分間休むことなく次々に演じ分けながら、人と人との繋がり、全てを越えて助け合う人間の素晴らしさを描いた作品です。

安蘭けいさん




ニューヨークで本作を観劇した安蘭さんは、“日本で上演できる機会があったらやりたいと思っていた”と笑顔で語り、同じく観劇していたシルビアさんも、“絶対参加したいと思っていて、話が来た時に「やるやるやる、どの役でもやる」ってなったと振り返りました。

シルビア・グラブさん




アメリカン航空のパイロットで初の女性機長役を演じる濱田さんは共演者について、“私の年代だとカンパニーで一番上になることが多いけど、ここだと沢山の先輩方がいらっしゃって、先輩方がかわいらしいポンコツで、心がほかほかになって幸せになる”と語りました。

また作品について濱田さんは、“我々日本人が経験した3.11や今回の能登半島地震は、起こったことは違えど、心のつらさや苦しみは同じ”と語りながら、“人が起こしてしまったことは、人が癒して復興していくことが描かれている。誰もが共感できる作品”とアピールしました。

濱田めぐみさん




9.11同時多発テロが発生した時に小学生だったと語った咲妃さんは、“悲しみだけだと思っていた出来事の傍で、温かみのある出来事があったんだと知って、この作品に関われることにより一層感動している”と話し、“大きな悲しみ、苦しみ、憎しみを生み出したのは人であったけど、その苦しみを解きほぐしていったのも人であったのがこの物語のポイント”と語りました。

咲妃みゆさん




さらに田代さんも9.11同時多発テロを振り返りながら、“この作品は「9.11」の作品ではなく、「9.12」の作品で復興につながる作品。ぼくらも、いつでも人のために尽くせる人になれると思わせてくれる”と本作の魅力を語りました。

田代万里生さん




森さんは、マンハッタンで消防士をしている息子の安否を待つ母親の他にも複数の役を演じています。
そんな森さんは、“今、私、誰?。私、どこ行ったらいいの。誰か教えてっていう状況がずっと続いていく”と複数演じる難しさを語ると会場からは笑いが起きました。また、稽古について、“この作品のカンパニーの個性が強くて、主役ばっかりやっている人達が集まって、ぎくしゃくするのかなって思っていたけどすっごい楽しい稽古場。”と笑顔で明かしました。

森公美子さん



会見には、石川禅さん、浦井健治さん、加藤和樹さん、橋本さとしさん、柚希礼音さん、吉原光夫さんも登壇しました。

【担当:芸能情報ステーション】