宮崎県のスタートアップが開発した、野菜の自動収穫ロボットが注目されている。AI人工知能が野菜の成長を見極めて、自動で収穫するというもので、人手不足解消に繋がると期待されている。農業ロボットの最前線とは!?
農業ロボット開発最前線 ~AI収穫ロボで人手不足解消~
宮崎県の中央に位置する、新富町。

こちらのビニールハウスで稼働しているのは、ピーマンを自動で収穫するロボット。

アームに搭載されたカメラ映像。AIが成長したピーマンを検出すると、アームが伸びて枝から実をやさしく切り取っていく。
ハウス内はぬかるみや落ち葉などの障害物が多いため、ロープウェイ方式で移動。ピーマン1個の収穫にかかる時間はおよそ40秒。密集した部分ではつかみ損ねることもあるが、重労働と言われる収穫作業をサポートする。

開発したのは、2019年創業のスタートアップ「アグリスト」。
ひらけたワンフロアのオフィスだが、主にロボットの設計や、ソフトウェアの開発、ロボットの組み立てなどもこの場所で行っている。

アグリスト共同代表兼最高技術責任者 秦裕貴氏:
生産者からすると、収穫量を増やすことはできる。ただそれを収穫する人手が1番ボトルネックになって、農業がうまくいかなくなるので収穫作業をサポートすることが1番重要な課題。
収穫の人手不足を解消するため、AI収穫ロボの開発が始まった。

「枝が複雑に絡み合っていたり、葉っぱの後ろに果実があったり、植物の複雑さにロボットを対応させることがポイント」。ホンダで自動運転や、ASIMOの開発をしていた長田さん。定年を機に、アグリストに入社した。「画像から環境を認識する技術は、前職で自動車に積んだカメラから道路や人を認識するなど、もうほぼそのまま使ってる。やはり軽く安く作りたいので、簡単でシンプルな機械の構成になっている」という。
気になる費用は・・・
アグリスト共同代表兼最高技術責任者 秦裕貴氏:
月々のコストにすると大体10万円前後ぐらいのコスト感で使っていただけるように想定している。