生前、更生保護施設や少年院などを慰問する活動を続けてきた歌手の谷村新司さんについて、法務省は“名誉フラッグアーティスト”とすることを決めました。

去年10月8日に74歳で亡くなった歌手の谷村新司さんは、音楽活動の傍ら、法務省が主唱する「社会を明るくする運動」の“フラッグアーティスト”として、2010年から更生保護施設や少年院、子ども食堂などを慰問したり、法務省が主催するイベントに参加したりしてきました。

こうした長年の取り組みを称えようと、法務省できょう開かれた「社会を明るくする運動」中央推進委員会で、谷村さんを“名誉フラッグアーティスト”とすることが決まりました。

谷村さんは、2019年に訪れた八王子市の更生保護施設で元受刑者の女性たちと指輪作りに取り組んでいて、その際に作った指輪を身につけて自身のライブに臨むなどしていました。

谷村さんの取り組みについて、法務省保護局の押切久遠局長はJNNの取材に「犯罪や非行から立ち直ろうとする人たちだけでなく、彼ら彼女らを支える更生保護ボランティアの方々にもエールを送り続けてくれた心強い応援団だった」と話しています。