能登半島地震の発生から1月29日で4週間です。安否不明者の捜索活動などのために沖縄県警から現地に派遣されていた14人の帰任式が行われました。

今月17日から6日間、石川県で行方不明者の捜索活動などにあたったのは沖縄県警広域緊急救助隊の隊員ら14人です。発生から4週間経った時点でも、石川県内では19人の安否が分かっていません。

派遣隊員の代表を務めた喜友名朝之班長は「現地は土砂崩れの被害が深刻。倒壊した家屋からの救助活動は想像以上に難航した」と振り返りました。

広域緊急援助隊特別救助班 喜友名朝之班長
「残念ながら行方不明者の発見には至らなかったんですけども、大規模な土砂災害現場で行方不明者の近くにあったであろう車両を発見するに至りましたので、次の隊員になんとか繋げられる活動ができたのではないかと思っております」

被害が大きい珠洲市内では、無人の家屋を狙った窃盗事件が相次いでいて、防犯の任務にもあたったということです。

14人の帰任をうけ、市原悠樹警備部長は労をねぎらったうえで、「沖縄は離島県で他県の救援部隊が活動を開始するためには相当な時間がかかる。沖縄県における災害での被災者救出の成否は皆さんにかかっている」と今後も今回の教訓を活かして活動するよう激励しました。