能登半島地震で多くの施設が被災し、全線で運休が続く「のと鉄道」は29日朝、バスによる代行運転を始めました。
七尾駅と穴水駅を結ぶ全長28キロののと鉄道は、地震で土砂が流れ込んだり、線路がゆがんだりするなど、およそ50か所に被害が見つかり、全線で運休が続いています。

のと鉄道は29日から七尾と穴水の間で代行バスを運行し、さっそく高校生らが通学に利用しました。
男子高校生は「いつもリモートで授業を受けていたので、友達と対面で会えるのはめちゃくちゃうれしい」と話していました。女子高校生は「親の送り迎えの負担が軽減して、迷惑かけずに通える」と話していました。
代行バスは朝と夕方の通勤・通学の時間帯に合わせて1日7往復運行され、鉄道と同じ運賃か定期券で利用できます。
のと鉄道は、七尾駅と能登中島駅の間で2月中旬の運転再開を目指していますが、より被害が大きい能登中島駅と穴水駅までの間は再開のめどが立っていません。