■大相撲初場所・千秋楽(28日・両国国技館)

横綱・照ノ富士(32)が4場所ぶり9度目の優勝を果たした。2敗で並んでいた関脇・琴ノ若(26)との優勝決定戦を制し、横綱としての意地をみせた。

貫禄の相撲で復活V。本割で琴ノ若が翔猿(31・前頭4枚目)を破ると、直後の結びで照ノ富士が大関・霧島(27)を寄り切りで下し、13勝2敗同士の決定戦へ。

決定戦は立ち合い琴ノ若にもろ差しを許すも、厳しい攻めで巻き返し左下手を取ると、粘る琴ノ若を寄り切って勝負を決めた。

今場所、2場所連続の全休から復帰した照ノ富士は、前半は2日目に若元春、7日目に正代に敗れたが、中日から8連勝で逆転優勝を果たした。優勝は昨年の5月場所以来。翌7月場所は腰痛により途中休場、9月・11月場所は全休で今場所から復帰。

優勝回数9回は元横綱・北勝海(8回)を上回り、70代横綱・日馬富士、32代横綱・玉錦らと並んだ。大関取りを目指していた琴ノ若は、決定戦では敗れたが昇進の目安とされる直近3場所の合計「33勝」に到達し、昇進へ望みをつないだ。