■天皇杯 全日本卓球選手権大会 女子シングルス決勝 早田ひな 4ー0 張本美和(28日、東京体育館)
卓球の日本一を決める全日本選手権の女子シングルス・決勝が行われ、パリ五輪代表を確実にしている早田ひな(23・日本生命)が15歳の張本美和(木下アカデミー)をゲームカウント4-0のストレートで破り、大会連覇を達成した。張本は前回女王の前に持ち味を出せず、完敗。シングルス史上最年少優勝と兄・智和(20・智和企画)との兄妹同時優勝はならなかった。
第1ゲーム序盤、張本に得意のバックハンドなどで5-9とリードを許す早田。しかし、ここから早田が強烈なスマッシュにバックハンドなどを決めリズムを掴む。相手のミスもあり6連続ポイントで11-9と先取する。
続く第2ゲームも一進一退の攻防ながら、10-9とゲームポイントを握った早田。張本との長いラリーを制し連取に成功、ゲームカウントを2-0とする。
第3ゲームに入っても早田の勢いは止まらない。開始早々で3連続ポイントを奪うと、強烈なバックハンドも決めていく。厳しい表情だった早田だが徐々に笑顔も見せるようになりここも11-6で取り、大会2連覇へあと1ゲームに迫る。
そして迎えた第4ゲームも15歳の張本を攻守で圧倒した早田。11点目が決まった瞬間、飛び切りの笑顔を見せ、大会2連覇を達成した。
試合後、早田は会見で「きょうは絶対優勝してキラキラ輝いた笑顔を自分で掴み取りたいと思っていたので、それを叶えることができて良かった」と話した。2年に及んだパリ五輪の選考レースについては「4歳で卓球を始めた頃からオリンピックに出たいとずっと思っていたが、代表になるにはこんなにも過酷なんだと初めて思い知らされた。最初から最後まで1位で駆け抜けることができたのは、周囲の支えと自分が目標に向かって頑張ってこられたからだと思う」と振り返った。さらに「金メダルを取るために、どうしていくかっていうのを考えて毎日生活してたので、人としてもすごく成長した2年間だったと思う」と、パリ五輪に向けて胸を張った。














