■天皇杯 全日本卓球選手権大会 男子シングルス決勝 張本智和 4ー3 戸上隼輔(28日、東京体育館)
卓球の日本一を決める全日本選手権の男子シングルス・決勝が行われ、フルゲームに及んだ死闘の末、張本智和(20・智和企画)がゲームカウント4-3の大逆転で、戸上隼輔(22・明治大)を下し、6年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
ともにパリ五輪代表を確実にしている、張本智和(20・智和企画)と戸上隼輔(22・明治大)の頂上決戦は、お互い1ゲームずつを取り合い迎えた第3ゲーム。張本は4-8から4連続ポイントで8-8の同点に追いつく粘りを見せるが、そこから1点しか奪えず、このゲームを9-11で落としてしまう。
第4ゲーム序盤はリードを奪う張本だったが、戸上の強烈なフォアのスマッシュが連続で決まるなど、徐々に主導権を握られる。得意のチキータでミスも出て4連続ポイントを許し逆転される。このゲームも8-11で戸上に奪われる。
勝利には一つも落とせない第5ゲーム、張本は息を吹き返す。長いラリーの打ち合いを制すなど5連続ポイントをマークし、11-9で奪い返し、ゲームカウント2-3とする。
第6ゲームは、お互い譲らず接戦で10-10でデュースとなる。ここで3度のチャンピオンシップポイントを凌いだ張本が、14-12で奪い、この日一番の雄叫びをあげ、ゲームカウント3-3の同点に追いつく。
そして迎えた最終第7ゲームも1点を取り合う息詰まる攻防が続き、10-10のデュースとなる。そこから5度のチャンピオンシップポイントを凌ぎ切り、16-14でこのゲームを奪った張本。ゲームカウント1-3からの大逆転劇で、6年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。その瞬間、張本は膝から崩れ落ち、喜びを爆発させた。














