■第45回皇后杯 決勝 三菱重工浦和レッズレディース - INAC神戸レオネッサ (27日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム)
女子サッカーの日本一決定戦、皇后杯決勝は、1-1の同点で延長戦に突入したが120分でも決着つかず。PK戦を制したのは、INAC神戸 。3人目がお互い止められ迎えた7人目、先攻の神戸が決めて、浦和が外し、INAC神戸が7大会ぶり7度目の皇后杯優勝を決めた。
今季のWリーグで首位を走るINAC神戸と2位の浦和レッズレディース。女子サッカー頂上決戦となったこの試合、序盤にペースを握ったのは浦和。MF・塩越柚歩(26)を中心に攻撃を組み立て、FW・島田芽依(21)のシュートなどでINACゴールを脅かす。
迎えた前半19分、中盤付近で浦和の塩越が相手ボールを奪うと、そのままドリブルを仕掛け、右サイドのMF・清家貴子(27)にパス。ボールを受けた清家は深く切れ込み、中を見てからクロスを入れると、相手DFにあたりボールはゴールに吸い込まれた。判定はオウンゴールとなったが浦和が1点を先制する。
後半に入っても、浦和がボールを支配。サイド攻撃やセットプレーなど分厚い攻めで、再三に渡り神戸ゴールに襲い掛かる。
しかし20分を過ぎると、徐々に神戸が主導権を握る。敵ゴールに迫るが、浦和DF陣の素早い寄せで得点できない。
1-0のまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、神戸が最後の攻撃を見せる。ゴール前混戦からのシュートを放つと、浦和DF・石川璃音(20)に当たり、ゴールはならない。しかし、ハンドの判定となりPKを得ると、FW・髙瀬愛実(33)がきっちり決め、土壇場で1-1の同点に追いつく。
前後半30分の延長に入っても決着はつかず、両チームの戦いはPK戦にもつれ込む。お互い3人目が失敗し、5人ずつ成功して迎えた7人目。先攻の神戸が決めると、後攻の浦和はポストに当ててしまい失敗。これで、神戸が7大会ぶり7度目の皇后杯優勝を決めた。














