■テニス全豪オープン 決勝 (27日、オーストラリア・メルボルン)

車いすの部・決勝は世界ランク2位の小田凱人(17・東海理化)が、世界ランク1位のA・ヒューウェット(26・イギリス)を6-2、6-4のストレートで下し、全豪オープン初優勝を飾った。ジュニアの部では坂本怜(17、誉高)が勝利し、四大大会で2019年の望月慎太郎以来となる日本勢2人目の快挙を達成。17歳の2人が世界の舞台で頂点に立った。

小田は23年1月、全豪オープンに初出場し、決勝に進出したがこの日の相手A・ヒューウェットに惜しくも敗れ準優勝に終わった。因縁の相手と、再び同じ決勝の舞台での対戦となった。小田は初制覇を、ヒューウェットは4大大会9度目の優勝を目指す。

第1セットはお互いキープし合い2ゲームずつを奪う展開となった。得点するごとにガッツポーズをするなど両者、気合が入る第5ゲーム。小田が連続でリターンエースを決めると、この試合で初めてのブレイク。そのまま小田が3ゲームを連取し、このセット6‐2で先制した。

第2セットは1ゲーム目から10分を越える熱戦となった。7度のデュースを小田がダウンザラインで決めブレイク。その後はキープゲームとなるも、勝負所でしっかり決めた小田。第7ゲームで再びブレイクし、王手をかけたが世界ランク1位の相手に2ゲーム連取された。しかし、1時間を超えた白熱の試合は第10ゲームで決着がつき小田が初制覇、四大大会3勝目をあげた。

女子シングルスの上地結衣(29・三井住友銀行)は第1シードのD・デ フロート(オランダ)に5-7、 4-6のセットカウント2-0のストレートで敗れ、2020年以来4年ぶり3度目の優勝はならず、2年連続7度目の準優勝となった。

また、ジュニアの男子シングルス決勝では第4シードの坂本怜がチェコの選手に3-6、7-6、7-5で逆転勝ち。四大大会の同種目制覇は2019年の望月慎太郎以来となる日本勢で2人目の快挙を達成している。